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前回最後にちらりと書いた色相環のお話です。
ニュートンは色とは屈折率の異なる可視光線(電磁波)である
と言ってましたね。
そしてニュートンの考える色彩はプリズムを通して観ることのできる
まさに「虹」ですからその表現は直線的であり輪になることはありません。


分光スペクトル

そうそう、太陽の周りに虹の輪ができる「ハロ」「日暈(ひがさ)」
と呼ばれる現象がありますが、あれは↑のスペクトルが
縦に伸びて輪になる形ですからね。
左端の紫と右端の赤が繋がる輪ではありませんよ。

一方、ゲーテはプリズムと目の角度を調整していくと
最終的に青、赤、黄の3色が残ることを発見しました。
そこでこの3色を色の三原色とし色相環を作ったのですね。

ゲーテの色相環は、赤を頂点としながら黄と青を両端とする三角形に
緑を下の頂点としながら橙と紫を両端とする
逆向きの三角形が重ね合わされたものです。

ゲーテの色相環

赤と黄の間に橙、赤と青の間に紫が配置されています。
この六角形では赤に対しては緑、黄に対しては紫、
青に対しては橙が反対の所に位置しています。
この反対側にある色がその色の補色と言われる色です。

↑の色相環では色はきっちり6色に塗り分けられていますが
色と色の間をグラデーションにすると
紫と赤の間に赤紫が現れます。当然ですね。

しかし、光をプリズムに通した時赤紫色は現れません。
この為ゲーテの色相環は自然の摂理を無視して
作為的に作られた物だと言う人々もいます。

でもですね、ニュートンは自然を客観的視点のみから
数値化して表現しようとしましたが
ゲーテは人間の目に見える(客観+主観の)色彩を
表現しているわけなのでニュートン的なスペクトルと
ゲーテの色相環を比べることがそもそも間違いだと私は思います。

大体、『黄と青が呼び求めあい結合することによって
第三の赤という高度なものを生み出す』という理論が
科学的じゃないことは私にだってわかります。

ゲーテは赤色を、青が紫へ黄は橙へとそれぞれにステップアップし、
更に二つが結合することで更なるステップアップを果たした結果
生まれた色である、と位置づけているのです。

確かに赤はエネルギー溢れる色ですし
意味合い的にはぴったりだとは思うんですけど
少々詩的過ぎる気が私はします。
何度も言うように、嫌いじゃないんですけどね。
と言うかニュートンよりゲーテの方が好きなんですけどね。

まぁ、批判する人がいても感覚的にゲーテの色相環がしっくりくるから
これだけ普及しているのではないでしょうか?
(世の中にある色相環はゲーテの色相環がベースになっています)
私たちは自分たちの目に見える色が何なのか?
を知りたいわけですからね。